IP-VLBI 相関処理ソフトウェア群 |
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最近の更新履歴 |
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ソフトウェア一覧 |
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apri_calc | 予測値計算(VEXファイルもサポート) |
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cor | 相関処理(高速版)(1観測のみの処理) |
cor_all | 相関処理(高速版)(複数観測処理) |
fx_cor | 相関処理(1観測のみの処理) |
fx_cor_all | 相関処理(複数観測処理) |
cor_mon | 相関データ(cout形式およびKSP形式)の相関関数のダイナミック表示 |
sdelay | フリンジサーチ(粗決定サーチ) (PP毎の結果出力機能、2次サーチ機能、フリンジ位相プロット、PCALプロット機能) |
m5check | Mark5のファイル形式チェック(8|16|32|64トラックモードの自動判定) およびシンクブロックチェックなしでのヘッダー部表示 |
m5time | Mark5データの時刻表示 |
m5btime | Mark5Bデータの時刻表示 |
m5tok5 | Mark5からK5への変換(Mark5全モード対応高速版:K5/VSSP32への変換は未対応) |
m5btok5 | Mark5BからK5への変換 |
m5tok5np | m5tok5 (Ver.2004-09-23)と同じ。今後サポートせず |
m5tok5R | Mark5からK5への変換(バグチェック用)スピードはm5tok5より遅い |
m5tok5Rnp | m5tok5R (Ver.2004-09-23)と同じ。今後サポートせず |
m5vex_ana | VEXファイルの解析を行う |
k5tom5 | K5からMark5への変換(K5/VSSP32フォーマットもサポート) |
k5tom5H | K5からMark5への変換(ホイヘンス観測データ処理専用) |
k5tom5b | K5からMark5Bへの変換(K5/VSSP32フォーマットもサポート) |
ads2k5 | ADS3000+(DBBCモード)からK5/VSSPへの変換 |
skdchk | スケジュールファイルのチェック(K5/VSSP用) |
datachk | データチェック (ヘッダー部を頼りにヘッダー間のデータビット数をカウント)。オプションでサンプリング統計表示機能 |
datacut | サンプリングデータファイルからある時間範囲のデータを抜き出す |
datatime_edit | サンプリングデータファイルの時刻を修正(変更)する |
speana | オフラインスペクトル表示 |
speana2 | オフラインスペクトル表示(高機能版) |
extdata | サンプリングデータファイルから特定のchのデータを抽出しテキストファイルに書き出す |
four2one | 4chモードで収集したデータから任意のチャンネルのデータを切り出し、1chモードのデータに変換する |
one2four | 4台のIP−VLBIボードから1chモードで取得したデータファイル4つを結合し、 4chモードのデータファイルを作成する |
data_half | サンプリングデータを間引きすることにより見かけのサンプリング周波数を半分にする |
data_double | サンプリングデータを繰り返すことにより見かけのサンプリング周波数を倍にする |
adbitconv | サンプリングデータファイルのADビット数を任意のADビット数(ただし、1,2,4,8)に変換する |
data_recov | K5/VSSPおよびK5VSSP32データヘッダー部の修復を行う |
vssplogana | sampling(autoobsも可)のログファイルおよびdatachkのサマリー出力ファイルを解析し、 発生エラー状況の統計結果を表示する |
aux_recov | K5/VSSP32データでデータチェック時にAUX MISALIGN (misaligned AUX field)と表示されるデータの修復を行う |
pcalcheck | K5/VSSPおよびVSSP32データファイル中のPCAL位相と強度をグラフ表示する |
vdif2k5 | VDIFからK5/VSSP32フォーマットへの変換を行う NEW |
vdifcheck | VDIFのファイル形式をチェックする NEW |
speana_vdif | VDIFデータのスペクトル表示 NEW |
k5tovdif | K5からVDIFへのフォーマット変換を行う NEW |
IP-VLBI 相関処理ソフトウェア群のインストール |
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IP-VLBIボードがなくてもコンパイル可能です。
インストール法 |
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1. | 適当なディレクトリにipvlbi_cor20160808.tar.gz(Ver.2016-08-08) を置く |
2. |
tar xvzf ipvlbi_corXXXXXXXX.tar.gz
で解凍する |
3. |
cd ipvlbiXXXXXXXX で作業ディレクトリを移動する(Ver.2005-06-17およびそれ以前は解凍したディレクトリにとどまる) |
4. |
install_cor.sh (または以下で説明するFFTWパッケージがすでにインストールされている場合はinstall_cor_usefftw.sh)
を実行してください。ここで従来(Ver.2007-10-30以前)のようにsourceコマンドは
使用しないでinstall_cor.shやinstall_cor_usefftw.sh を直接実行してください。実行権が適切にセットされて
いない場合はセットしてください。
グラフィック表示はデフォルトではPGPLOTですが、GNUPLOTを使用したい 場合はそれぞれのシェルスクリプト実行時にオプションG=GNUPLOTをつけて実行してください。例えば install_cor_usefftw.sh G=GNUPLOT のようになります。
FreeBSDシステムでは /usr/lib/libg2c.so: warning: tempnam() possibly used unsafely; consider using mkstemp()という警告メッセージが出ますが、これはインストールされているPGPLOTパッケージ中の関数に関する警告ですので 無視してください。 Cygwinシステムではインストール時に install: cannot set time stamps for '../bin/skdchk': No such file or directory ......... make: *** [install] Error 1のようなエラーメッセージがたくさん出ますが気にしなくて良いです。これは、cyg_winでは実行形式ファイルは 拡張子.exeがつくため、ファイル名が想定していたものと異なるためにエラーメッセージが出ているのであって、 インストールは正常に行われています。 |
5. |
【環境の設定を行う】
インストールしたソフト群のディレクトリが例えば$HOME/K5/ipvlbiXXXXXXXXである場合
ln -s $HOME/K5/ipvlbiXXXXXXXX $HOME/ipvlbi
すでにリンクがある場合新しく貼り直す場合は"f"オプションをつけて、 ln -sf $HOME/K5/ipvlbiXXXXXXXX $HOME/ipvlbi でリンクを作成し、.bashrcなどのリソースファイル中で
export PATH=$PATH:$HOME/ipvlbi/bin (.bashrcの場合) setenv PATH $PATH:$HOME/ipvlbi/bin (.cshrcの場合) を記述しておけば、K5ソフト群のバージョンアップを行った際もシンボリックリンクを張り直すだけで良くなる。 Ver.2010-02-08以降のアーカイブではmanページファイルも含まれているので、.bashrcなどに
export MANPATH=$HOME/ipvlbi/man:$MANPATH (.bashrcの場合) setenv MANPATH $HOME/ipvlbi/man:$MANPATH (.cshrcの場合) を記述しておけば、manコマンド(例えば"man cor"等)でK5ソフト群の使用方法を得ることができる。なお、"man k5cor"を実行することにより、K5相関処理ソフト群全体の説明を得ることができる。 |
クリーンインストール(昔のディレクトリの中身を削除後のインストール)を行うには 解凍後、clean_install_cor.sh XXXXXXXX を実行してください。 ここで XXXXXXXXは アーカイブファイル名 ipvlbi_corXXXXXXXX.tar.gz の XXXXXXXX 部分です。通常は4桁年2桁月2桁日のアーカイブ日付です。
FFTWパッケージサポート |
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FFTWパッケージがすでにインストールされている場合はinstall_cor.shまたはinstall_cor.64.shの代わりに
install_cor_usefftw.sh またはinstall_cor_usefftw.64.shを実行することによりfx_corおよびfx_cor_allが高速化されます。
FFTWのインストールについてはここまたはアーカイブ解凍後に作成されるfftw3_install.txtを
ご覧下さい。
インストールされているFFTWの環境が異なる場合はcorr/makefile.usefftwを適宜編集してください
64ビット機へのインストール時の注意 |
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makefile中のgccのオプション"-O3"を"-O2"に変更してください。具体的には CFLGC=-3をCFLAC=-O2に変更してください。 "-O3"でmakeをすると"cor"処理時に不具合が生じます(正常な相関結果とならない)。(2015-03-18)
相関処理プログラムのチェック法(チェック用生データのダウンロード) |
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相関処理プログラムcorおよびfx_corチェック用のK5/VSSPデータファイルおよび予測値ファイルのダウンロードが可能です。
10秒間データ、20秒間データの2種類があります。
X局 | 鹿島11mアンテナ |
Y局 | 苫小牧11mアンテナ |
観測日 | 2003年7月16日 (通日:197日) |
観測時間 | 02:40:20 - 02:42:00 (UT) |
電波星 | 3C273B |
サンプリングモード | 8MHz、1ビットサンプリング、4チャンネル |
RF周波数 | CH1: 8209.99 MHz USB |
CH2: 8219.99 MHz USB | |
CH3: 8249.99 MHz USB | |
CH4: 8309.99 MHz USB | |
PCAL周波数 | 10kHz |
チェック法
(10秒間データの場合)
(1)apeXY10.txt、Xk5data.10.dat、Yk5data.10.datをダウンロードしcorrディレクトリに置く。
(2)corrディレクトリにて
cor ./apeXY10.txt
や
fx_cor ./apeXY10.txt
を実行する。
(3)実行後、相関処理結果図(corrディレクトリに作成されるポストスクリプトファイルpgplot.ps)と"cor_10.gif"や"fx_cor_10.gif"と比較する。
ドキュメント |
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ダウンロード |
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最新および古いバージョンのソフトダウンロード |
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更新履歴 |
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1. すべての"long int"型(除くスレッド関係)を"int"型に変更した 2. int64_t型のフォーマット記述子に"%u"や"%d"や"%ld"を使っていた部分を"%lld"に変更した。 3. scanfにおいて char cbuf[20]; scanf("%s",&cbuf); を int iret; char cbuf[20]; iret=scanf("%s",cbuf); のように修正し、 warning: format ‘%s’ expects type ‘char *’, but argument 2 has type ‘char (*)[3]’ warning: ignoring return value of ‘scanf’, declared with attribute warn_unused_result の警告がでないようにした 4. 戻り値のある関数( int scanf, int system, char* fgets)の戻り値を無視しないようにした。 具体的には system(...); ==> iret=system(...); (where "iret" is int type) scanf(...); ==> iret=ssanf(...); (where "iret" is int type) fgets(...); ==> ret=fgets(...); (where "ret" is char* type)
pcalcheckを改修し、1ビットADデータでも4010kHzのような中途半端なPCAL周波数を処理できるようにした。